概要
九戸城は、岩手県二戸市に位置する戦国時代の城です。築城者は九戸氏で、南部氏と並ぶ北奥羽地方の有力な豪族でした。現在、九戸城跡は国の史跡に指定され、整備が進められています。
歴史背景
九戸城は、南北朝時代から戦国時代にかけて九戸氏が支配していました。特に九戸政実の時代には、南部氏との対立が激化し、1591年の「九戸の乱」で知られています。この乱では、豊臣秀吉の命を受けた蒲生氏郷らの軍勢に攻められ、九戸政実は敗北し城は落城しました。この事件を契機に、南部氏が北奥羽地方を統一しました。
建築の特徴
九戸城は、平山城であり、自然の地形を利用した堅固な構造を持っていました。城は、本丸、二の丸、三の丸、四の丸といった複数の郭から成り立ち、それぞれが深い堀や土塁で区切られていました。特に、本丸周囲の堀や土塁がよく保存されており、当時の防御構造を今に伝えています。
名所・見どころ
- 本丸跡 – 城の中心部であり、当時の城主の居館があった場所。
- 二の丸跡 – 主要な郭の一つで、城の重要な部分を形成。
- 堀跡 – 深い堀が残っており、城の防御機能を感じさせる。
- 土塁 – 城の周囲を囲む土塁が良好に保存されている。
- 九戸城跡公園 – 整備された公園内には、史跡案内板や復元模型などが展示され、訪れる人々に城の歴史を伝えています。
九戸城は、九戸氏と南部氏との歴史的な争いを象徴する城であり、戦国時代の北奥羽地方の情勢を学ぶ上で重要な遺跡です。その遺構を巡りながら、当時の城の構造や戦いの様子を偲ぶことができます。
レビュー
1
九戸にある城趾
本丸跡、虎口跡など、かの時代に思いを馳せることができます。
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