三原城

概要

三原城みはらじょうは、広島県三原市に位置する平城です。海岸線に面して築かれた珍しい海城で、かつては瀬戸内海を見渡す重要な軍事拠点でした。

歴史背景

三原城は、戦国時代の1567年に小早川隆景によって築かれました。隆景は毛利氏の一族であり、この城を拠点として瀬戸内海の支配を強化しました。江戸時代には、浅野氏や福島氏が城主として治めましたが、1873年の廃城令により廃城となりました。

建築の特徴

三原城は、城郭の一部が海に面しており、「海城」としての特長を持っています。本丸、二の丸、三の丸が配置され、その周囲には堀と石垣が築かれました。特に石垣の技術は高く評価されており、現在でも一部が残っています。城内には天守閣や櫓がありましたが、現在は石垣と堀の遺構が主な見どころとなっています。

名所・見どころ

1. 本丸跡 – 城の中心部で、石垣と堀の遺構が見られます。
2. 二の丸跡 – 防御の要となる郭で、広い空間が広がっています。
3. 三の丸跡 – 外郭を形成し、敵の侵入を防ぐ役割を果たしました。
4. 石垣 – 見事な積み方の石垣が現存し、その技術力を感じられます。
5. 堀の遺構 – 城を取り囲む堀の一部が保存され、当時の防御機能を確認できます。
6. 三原駅周辺 – 現在の三原駅周辺には城跡が点在しており、城の規模と歴史を感じることができます。
7. 本郷の港 – 城が海に面していたことを物語る港の遺構が見られます。

三原城は、海城としての独自の特徴を持つ平城で、戦国時代から江戸時代にかけて重要な役割を果たしました。現在では石垣や堀の遺構が保存され、歴史的価値が高く評価されています。城跡からは三原市の歴史と瀬戸内海の美しい景色を楽しむことができます。