基肄城

概要

基肄城きいじょうは、福岡県と佐賀県の境に位置する古代山城で、日本最古の山城の一つとされています。667年に築城されたとされ、韓国の古代山城技術を取り入れた特徴的な構造を持っています。

歴史背景

基肄城は、天智天皇の命により百済の亡命貴族である憶礼福留おくらふくるらによって築かれました。これは、唐・新羅連合軍の脅威に対抗するための防御施設として重要な役割を果たしました。築城当時は大規模な防御施設であり、日本の古代防衛の歴史を物語る重要な遺構です。

建築の特徴

基肄城の建築は、山の地形を巧みに利用した防御施設が特徴です。全長約2.8キロメートルの城壁があり、その多くは土塁と石垣で構成されています。特に、石垣の一部には韓国の古代山城技術が取り入れられており、異国風の趣を感じることができます。また、城内には防御のための門や水門などが配置されており、古代の戦略的設計が見て取れます。

名所・見どころ

1. 基肄城跡公園 – 城跡を整備した公園で、歴史を感じながら散策できます。
2. 城壁の遺構 – 長さ約2.8キロメートルにわたる城壁が残っており、その壮大さを体感できます。
3. 石垣 – 古代山城の技術を示す石垣があり、異国風の趣を楽しめます。
4. 防御施設の遺構 – 門や水門など、古代の防御施設の一部が残っています。
5. 展望台 – 城跡からの展望が素晴らしく、福岡県と佐賀県の景色を一望できます。

基肄城は、日本の古代防衛の歴史を学ぶ上で重要な遺構であり、その異国風の建築技術と壮大な城壁は訪れる人々に強い印象を与えます。歴史と自然が融合したこの地は、城好きには見逃せないスポットです。