増山城

概要

増山城ますやまじょうは、富山県南砺市に位置する山城で、戦国時代に築かれました。標高160メートルの増山に築かれたこの城は、砺波平野を見渡す要害として重要な役割を果たしました。

歴史背景

増山城は、16世紀後半に上杉謙信の家臣であった河田長親によって築かれました。その後、織田信長の家臣であった佐々成政が上杉氏を破り、城主となりました。江戸時代には加賀藩前田氏の支配下に置かれましたが、江戸時代中期に廃城となりました。

建築の特徴

増山城は、自然の地形を巧みに利用した山城で、城郭の配置や防御構造が特徴的です。本丸、二の丸、三の丸といった複数の郭があり、それぞれが堀や土塁で守られています。現在、城の遺構として土塁や堀、石垣の一部が残っています。

名所・見どころ

1. 本丸跡 – 城の中心部であり、当時の様子を偲ぶことができます。
2. 二の丸跡 – 本丸に隣接する郭で、防御の要として機能しました。
3. 三の丸跡 – 城郭の一部であり、広い平地が広がっています。
4. 土塁と堀跡 – 城の防御構造を示す土塁と堀の跡が残っています。
5. 石垣の遺構 – 一部の石垣が現在も残り、城の堅牢さを伝えています。
6. 展望台 – 城跡からの眺望が楽しめ、砺波平野の景色を一望できます。

増山城は、戦国時代の歴史と自然の美しさが調和した場所です。城跡からの眺望や残された遺構を通じて、当時の城の姿を感じることができます。歴史好きにはもちろん、自然散策を楽しみたい方にもおすすめのスポットです。