新高山城

概要

新高山城にいたかやまじょうは、広島県三原市に位置する山城です。標高411メートルの高山山頂に築かれ、瀬戸内海を一望できる絶景ポイントとなっています。

歴史背景

新高山城は、戦国時代の1569年に毛利氏の重臣である小早川隆景によって築かれました。当時、毛利氏は勢力を広げるために瀬戸内海沿岸の支配を強化しており、新高山城はその拠点の一つとなりました。隆景はこの城を拠点にして毛利水軍を統率し、織田信長や豊臣秀吉と戦いましたが、関ヶ原の戦いの後に廃城となりました。

建築の特徴

新高山城は山城としての特長を活かした設計が施されています。山頂に本丸があり、その周囲には二の丸、三の丸などの郭が配置されています。防御力を高めるために複雑な堀や土塁が築かれており、急斜面を利用した自然の要塞となっています。城内には井戸や倉庫の跡も見られ、当時の生活の一端が伺えます。

名所・見どころ

1. 本丸跡 – 城の中心部であり、山頂からの絶景を楽しむことができます。
2. 二の丸跡 – 本丸を守る重要な郭で、広いスペースが広がっています。
3. 三の丸跡 – 外郭としての役割を果たし、敵の侵入を防ぎました。
4. 堀の遺構 – 防御の要となる堀が複雑に配置されており、当時の防衛技術を感じることができます。
5. 土塁の跡 – 城の周囲に築かれた土塁が見られ、戦国時代の山城の構造がわかります。
6. 井戸跡 – 城内の生活を支えた井戸の跡が残っており、当時の生活を垣間見ることができます。
7. 小早川隆景の銅像 – 城跡に立つ小早川隆景の銅像が、彼の功績を称えています。
8. 登山道 – 城跡へのアクセスとして利用される登山道は、自然を楽しみながら歴史を学べるスポットです。

新高山城は、戦国時代の重要な山城としてその防御力と景観の美しさが評価されています。城跡からは瀬戸内海の絶景が広がり、歴史と自然を満喫できるスポットとなっています。小早川隆景の築いたこの城は、彼の戦略的な思考と建築技術の高さを今に伝えています。