新府城

概要

新府城しんぷじょうは、山梨県韮崎市に位置する戦国時代の城跡です。織田信長の侵攻に備えて、武田勝頼が1578年に築城しました。

歴史背景

新府城は、甲斐武田氏の最後の城として知られています。1578年に武田勝頼が築城し、織田信長の侵攻に備えましたが、1582年に織田・徳川連合軍の攻撃を受け、武田氏は滅亡しました。新府城は武田氏滅亡の象徴としても知られています。

建築の特徴

新府城は、山の地形を巧みに利用した堅固な構造が特徴です。主郭、二の郭、三の郭などが階段状に配置されており、それぞれの郭は堀切や土塁で守られていました。特に、二の郭には武田勝頼の居館跡があり、城主の居住空間が広がっていました。

名所・見どころ

1. 主郭 – 城の中心部で、城主が居住した場所とされています。
2. 二の郭 – 武田勝頼の居館跡があり、城の要所でした。
3. 三の郭 – 外郭の一部で、防御の一翼を担いました。
4. 堀切 – 深く掘られた堀があり、防御の要として機能しました。
5. 土塁 – 城を囲む土塁が残り、その規模と堅固さを感じられます。
6. 説明板 – 新府城の歴史や構造についての説明が書かれた案内板が設置されています。
7. 新府城址公園 – 城跡は公園として整備され、自然の中で散策が楽しめます。

新府城は、戦国時代の激動の歴史を物語る貴重な遺構です。武田氏の最後の砦としての役割や、城の堅固な構造を学ぶことができます。現在では市民の憩いの場として、多くの人々が訪れる場所となっています。